「第3回高齢者医薬品適正使用ガイドライン作成ワーキンググループ」 出席のご報告
平成30年2月21日、「第3回高齢者医薬品適正使用ガイドライン作成ワーキンググループ」が開催され、池端幸彦副会長が構成員として出席いたしました。今回のワーキンググループでは、「高齢者の医薬品適正使用の指針(総論編)案」について、最終のとりまとめが行われました。
池端幸彦副会長はまず、「薬物療法の適正化のためのフローチャート」(図5-2)について、「この流れに沿って高齢者の薬物療法の見直しに取り組んでいくことを前面に打ち出していくため、指針の中で十分スペースをとって強調し、説明文も添えるべきである」と提案いたしました。
また、本指針の主な利用者が医師、歯科医師、薬剤師とされていることに関し、「看護職等の他の職種が処方の見直しにかかわっていないということではなく、まず、処方権のある医師・歯科医師と調剤権のある薬剤師のポリファーマシーへの理解を深めた上で、他職種との連携を進めていくという趣旨である」との意見を述べています。
さらに池端幸彦副会長は、「慎重な投与を要する薬物」が掲げられたリストの中で、「ステロイド」を「使用すべきでない」と言い切っていることに疑問を呈されました。この点については、主査の秋下雅弘構成員(日本老年医学会副理事長)より、正しくは「慢性安定期のCOPD患者には使用すべきではない」であることが確認されました。
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本日の議論を踏まえた指針の最終案は、3月9日に開催される「高齢者医薬品適正使用検討会」に報告されることになっております。
○第3回高齢者医薬品適正使用ガイドライン作成ワーキンググループの資料は、厚生労働省のホームページに掲載されています。
⇒ http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000194799.html
2018年2月22日