第585回中医協総会 出席のご報告
厚生労働省は３月13日、中央社会保険医療協議会（中医協、会長＝小塩隆士・一橋大学経済研究所教授）総会の第585回会合を都内で開催し、当会から池端幸彦副会長が診療側委員として出席した。
令和６年度診療報酬改定の答申から１カ月ぶりとなった今回の中医協は、薬価専門部会と総会が開かれ、１時間ほどで閉会した。
薬価専門部会では、市場拡大再算定の類似品の取扱いについて議論。再算定の対象から「PD-1/PD-L1阻害薬」「JAK阻害薬」を除外する方針を決めたほか、新たな領域については「関係業界からの意見も踏まえ、必要に応じて検討する」との考え方で合意した。
総会の議題は報告事項（４項目）が中心で、審議事項（３項目）は全て承認された。
.
.
.
薬価算定組織での検討を踏まえ総会で議論
最初の議題「高額医薬品（感染症治療薬）に対する対応」では、ゾコーバ錠の通常承認に伴う「対応案」を了承。「通常の新薬の薬価収載と同様に、企業の意見を踏まえ、薬価算定組織において検討する」とした上で、「中医協総会において、薬価算定組織における算定結果に基づき検討する」との方針でまとまった。
.
.
質疑で、長島公之委員（日本医師会常任理事）は「ゾコーバ錠の通常承認の内容と、感染動向や本剤の投与状況、実際の市場規模などを踏まえて今後の対応の流れが提案された」と理解を示した上で、「まずは薬価算定組織で検討し、それに基づき総会で検討するという本日の提案について異論はない」と述べた。
2024年3月14日