第528回中医協総会 出席のご報告
厚生労働省は9月14日、中央社会保険医療協議会(中医協、会長=小塩隆士・一橋大学経済研究所教授)総会の第528回会合をオンライン形式で開催し、当会から池端幸彦副会長が診療側委員として出席した。
この日は総会のみの開催で、定例の報告事項を中心に約40分で閉会した。議題1から5まで委員の発言はなく、最後の議題「その他」で発言があった。
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議題6「その他」はいわゆる「ナナイチ報告」で、7月1日時点の施設基準の届出や選定療養の状況について報告があった。
質疑で支払側の松本真人委員(健康保険組合連合会理事)は「件数だけではなく、例えば割合など分析的な視点も入れた資料を用意してほしい」と要望した。
続けて松本委員は「本日の議題とは直接的には関係がないが」と前置きして、オンライン資格確認システムについて発言。「オンライン資格確認の導入だけではなく情報閲覧の体制が整っていなければ加算ができないことを速やかに厚労省から文書で明確にするとともに、医療機関側には環境の整備をくれぐれもお願いしたい」と求めた。
最後に、診療側の城守国斗委員(日本医師会常任理事)が退任あいさつ。城守委員は「医療政策色の強いテーマに関して中医協の外で一定の方向性が決められることはもちろん従来からあったが、近年、その傾向が顕著になりつつある」と懸念。「中医協は安易にその守備範囲を狭めてはいけない。中医協軽視の雰囲気を吹き飛ばす優れた議論を積み重ね、中医協の存在意義と、その重要性を示していただくことを強く期待する」と述べた。
(取材・執筆=新井裕充)
2022年9月15日