第578回中医協総会 出席のご報告
厚生労働省は1月12日、中央社会保険医療協議会(中医協、会長=小塩隆士・一橋大学経済研究所教授)総会の第578回会合を都内で開催し、当会から池端幸彦副会長が診療側委員として出席した。
この日の議題は3項目。前回10日の総会での議論などを踏まえて加筆・修正した「令和6年度診療報酬改定に係るこれまでの議論の整理(案)」を示し、了承された。
続いて諮問書、パブリックコメントの実施について説明があり、開始から10分ほどで閉会した。
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「入院基本料等について、以下の見直しを行う」
議論の整理(案)について、前回からの主な変更点は「重点課題」トップの記載。賃上げについて議論した10日の会合では「調整中」としていた。
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厚労省は今回、「入院基本料等について、以下の見直しを行う」とした上で、栄養管理やACP、身体的拘束を最小化する取り組みなどを加筆して提示。異論は出なかった。
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「方向性が決まったわけではない」「短冊で議論」
質疑で、支払側の松本真人委員(健康保険組合連合会理事)は「前回からの変更点を含めて方向性が決まったわけではないということを前提に、支払側として事務局案を了承する」とした上で、「今後は短冊に基づいて、しっかり議論させていただきたい」と述べた。
診療側の長島公之委員(日本医師会常任理事)は「ただいま1号側から『方向性が決まったわけではない』との発言があったので、2号側としても、本日のところは今後、短冊のところで議論したいというコメントにとどめたい」と述べた。
2024年1月13日