日本介護医療院協会が設立記念シンポジウムを開催

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 「新たなモデル『介護医療院』の創設と展望」をテーマに、日本介護医療院協会の設立記念シンポジウムが4月2日、都内のホテルで開催され、関係団体の代表者らが多数駆けつけました。シンポジウムには、厚生労働省の鈴木康裕医務技監をはじめ、日本医師会の鈴木邦彦常任理事、安藤高夫衆議院議員が参加。シンポジウム後の祝賀会では、加藤勝信厚生労働相や日本医師会の横倉義武会長、羽生田俊参議院議員、自見はなこ参議院議員らが祝辞を述べました。

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「素晴らしいアイデア、大変良い制度」── 武久会長

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01_武久洋三会長20180402 開会のあいさつで、日本慢性期医療協会の武久洋三会長は「介護医療院はもともと介護療養病床の転換策として考えられた経緯があるため、当協会のマターであると考え、日本慢性期医療協会の中に新しい協会をつくろうと考えた」と設立趣旨を説明。4月からスタートする介護医療院について「素晴らしいアイデア、大変良い制度だと思う」と高く評価しました。

 武久会長は、介護医療院のメリットについて「最近、空床の病院が増えているが、その空床を上手に利用できる。それによって新しい特別養護老人ホームの新設が一定程度、抑制される。空いている病床を転用して、医療と介護を一体的に提供できる。医師も看護師もいる」と指摘。「介護医療院が成功するかどうかは、ここにいる私たちにかかっている」と呼び掛けました。

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「好事例を示しつつ切磋琢磨していく」── 江澤会長

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02_江澤和彦会長20180402 続いて、日本介護医療院協会の江澤和彦会長があいさつし、「日本慢性期医療協会の会内組織として設立した。日慢協の武久会長の先見性のある素晴らしいご英断による」と設立の経緯を説明しました。

 介護医療院について江澤会長は「住まいと生活を医療が下支えするニューモデル」とした上で、「あえて転換という言葉は使わない。参入という言葉を使いたい」との認識を表明。「恐らく国の政策も質の担保を考えていると思う。当協会も全く同じ思いで、これからいろいろな知恵を絞っていきたい」と抱負を述べました。

 今後については、「介護療養病床や医療療養病床から介護医療院に転換した場合には何らかの変化があるはずだ。そうした中で、介護医療院としてあるべき姿をどのように模索していくのか」と問題提起。日本介護医療院協会の果たすべき役割について、「さまざまな研修会を企画し、好事例のモデルを世に示しつつ切磋琢磨していく協会だ」との見解を示しました。

 その上で江澤会長は「現場にサイは投げられた。私たち事業所側がどういう答えを出していくのか。介護医療院が成功裏に終わるかどうかは、その一点にかかっている。気を引き締めて頑張っていきたい」と意欲を示しました。

 設立記念シンポジウムのテーマは、「新たなモデル『介護医療院』の創設と展望」。行政や現場の立場から、今後の介護医療院のあるべき姿を探りました。(シンポジウムの模様は後ほどアップいたします)

                           (取材・執筆=新井裕充)

 

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