第67回社会保障審議会医療保険部会 出席のご報告

会長メッセージ 審議会

第67回社会保障審議会医療保険部会 出席のご報告

 平成25年9月9日、「第67回社会保障審議会医療保険部会」が開催され、当会からは委員として武久洋三会長が出席いたしました。
 
 今回の会議では、8月21日に閣議決定された『社会保障制度改革推進法第4条の規定に基づく「法制上の措置」の骨子』をもとに、医療保険部会の今度のスケジュールについて検討が行われました。これは、社会保障制度改革国民会議で行われた議論を受け、社会保障制度改革の推進に関する骨子を定めたものです。盛り込まれた事項については平成26年度から平成29年度にかけ、順次必要な措置を医療保険部会で議論していくこととなりました。
 
 「法制上の措置」の骨子につき、最初の議題として、高額療養費の見直しに関する議論が開始されました。高額療養費制度とは、治療に高額の医療費がかかる患者に対して、負担を和らげるため月ごとの医療費自己負担額の上限を定める制度です。現行制度では一般所得者の負担能力を分類する所得区分の幅が広く、中・低所得者への負担が重くなるという問題があり、見直しのための議論が行われました。議論の中で、武久会長は「慢性期医療の現場からの意見としては、例えば高齢のご夫婦が共に長期入院してしまい、子供に多大な経済的負担が発生してしまうケースがある。こうした事例も考慮に入れた制度設計をお願いしたい」と述べられました。
 

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