第64回社会保障審議会医療保険部会 出席のご報告

会長メッセージ 審議会

医療保険部会20130725

 平成25年7月25日、グランドアーク半蔵門で「第64回社会保障審議会医療保険部会」が開催されました。当会からは、委員として武久洋三会長が出席いたしました。
 
 まず産科医療補償制度が議題に上り、特に剰余金の扱いといった内容について議論が行われました。保険会社に手厚い制度であること、保険者への返金の要求など、複数の委員から不満の声が上がりましたが、制度の最終的な決定権は医療保険部会にあることが厚労省より示されました。
 
 また、今回より2014年度診療報酬改定に向けての議論が開始されました。次期改定に向けての議論は今回が初回ということもあり、フリーディスカッション形式でそれぞれの委員から意見が述べられました。
 
 武久会長は「医療提供側としても、効率化できる部分は自ら努力して効率化する姿勢が必要」として「急性期病床に慢性期患者が多数入院しているという非効率は、改善していかなければならない」と述べられました。
 また、現在厳しく査定が行われている慢性期のリハビリテーションについても触れ、疾病早期のリハビリは確かに有効であるが、慢性期のリハビリも当然必要であり、こうした方針はともすれば「回復の見込みが薄い患者は治療しない」という考え方にも繋がりかねないとして、慢性期のリハビリテーションの重要性を強調しました。診療報酬改定については今後の会議で、引き続き検討を重ねていく予定です。
 
 その後、社会保障制度改革国民会議における議論の状況について報告が行われ、会議は終了となりました。
 
 次回の開催は、8月1日を予定しています。

 
 
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