第62回社会保障審議会医療保険部会 出席のご報告
平成25年5月16日、厚労省にて「第62回社会保障審議会医療保険部会」が開催され、当会からは委員として武久洋三会長が出席されました。
前回の第61回会議に引き続き、今回も社会保障制度改革国民会議から持ち上がった複数の論点について、議論が行われました。
医療・介護の提供体制のあり方についての議論では、医療機能の分化・連携を促す手段として、診療報酬による誘導と基金を創設しての補助金による誘導という二通りの意見が出されました。武久会長はその際「補助金からの誘導では補助金を貰うことが目的化してしまうため、診療報酬からの誘導により医療機関に自己改革を促すのが良いのではないか」と述べました。
医療計画の策定についての議論では、武久会長は「どのような機能を持った病床がどのような地域にどれほど必要なのか、地域の特性に見あった大まかな目標を国で示していただければ、地域医療の混乱を防ぐことができるのでありがたい」と述べました。
在宅医療と在宅介護の連携のあり方については、武久会長は議論の中で「在宅療養連携拠点事業についても触れていただきたい」との要望を述べ、在宅療養支援病院と在宅療養後方病院の位置づけが曖昧であることを指摘し、「これらの区分を明確化することで、在宅医療と在宅介護、ひいては疾患パスのスムーズな連携を軌道に乗せる時期に来ているのではないか」との意見を述べました。
次回の会議は5月27日に予定されており、前回と今回の議論をもとにまとめに入っていく方針です。
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2013年5月17日