6月30日記者会見のブログ原稿についてのお詫び

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6月30日記者会見のブログ原稿についてのお詫び

 6月30日に開催した記者会見での精神病床の転換に関するブログ原稿の表現に齟齬がございました。ご質問もいただいており、真意がうまく伝わっていない部分がありますので、お詫びをして、訂正させていただきます。

 精神病院には、今現在、統合失調症の精神疾患やBPSDなどの重度認知症の患者が入院しておりますが、精神病院は、国の政策として削減するように言われております。しかし、認知症の患者はどんどん増加しており、とくに軽度・中等度の認知症で身体疾患を合併した患者が入院する場所がなく、特養や老健、グループホームなどに仕方なくいる状態であります。精神科のベッドを減らす方針の病院がそのままベッドを廃止すると、病院の運営にも影響が出てくるものと考えております。
 この際、減少する病床を軽度・中等度の認知症で身体合併症のある患者の専門病床として転換することができましたら、患者にとっても朗報でございます。
 その際、精神科病床というよりは、専門病床として新しく病床の機能を明記した一般病床としていただければ、そのような患者の精神病院内専門病棟への入院が促進されることになると思います。このような患者は、精神科医と総合内科医が共診することが症状回復につながると期待しております。
 趣旨としては、減少する精神病床を転換するようにということでございましたので、ご理解賜りまして、その実現にもご協力いただければ幸いと存じます。なお、このことについては、8月18日の当協会記者会見の折にマスコミに趣旨の説明とお詫びを申し上げました。キャリアブレインがその記事を載せておりますので、下記に掲載しておきます。

●CBnews「精神病床の転換案、対象は病床減らす病院」
 武久会長は、精神病床を認知症高齢者の身体疾患の治療の場に転換させるべきとする案を、精神病床を返還する代わりの施策として提言していく方針を示した。
 武久会長は6月の定例会見で、精神病床を一般病床に転換させ、精神科医と総合診療医とが「共診」して患者を日常生活に戻す専門の病棟にする案を提示していた。
 18日の会見では、「(認知症で身体合併症がある)患者の行き場所がない」と述べ、専門の病棟が必要だと改めて強調。その上で「ベッドを減らそうと思っている所(病院)が、減らすのではなくて変わっていったらいい」との認識を示した。
 

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