第584回中医協総会 出席のご報告

協会の活動等 審議会

2024年2月14日の総会

 厚生労働省は2月14日、中央社会保険医療協議会(中医協、会長=小塩隆士・一橋大学経済研究所教授)総会の第584回会合を都内で開催し、当会から池端幸彦副会長が診療側委員として出席した。

 厚労省は同日の総会に、点数や施設基準などを追記した「個別改定項目」(いわゆる短冊)を示した上で、令和6年度診療報酬改定に関する答申案を提示。これを支払側・診療側ともに了承し、小塩会長から濵地雅一厚生労働副大臣へ答申書が手交された。

 答申を受け、濵地副大臣は「6年ぶりの3報酬の改定であるため、介護・障害福祉との連携、そして医療DXや医師の働き方とのつながりなどが意識され、非常に熱心な議論がなされたと感じている。皆さま方の努力によって現場にわかりやすい形で示していただいた」と評価した。

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多くの課題の解決を迫られた改定

 小塩会長は「非常に多くの課題の解決を迫られた改定だった」と振り返り、医療と介護の連携、働き方改革や賃上げ、病床の機能分化などを挙げた。創薬のイノベーションや長期収載品の保険給付の在り方については、「これまでにない取り組みも求められた」と述べた。

 また、新型コロナウイルス感染症の5類への移行や医薬品の供給不安などにも触れ、「こうした問題を医療を取り巻く環境の大きな変化の中で解決するという非常に困難な取組を強いられたが、立場の違いを乗り越えて、こうした問題の解決に協力して取り組んでいただき、本日の答申に至ることができた」と謝意を表した。

 今後に向けて小塩会長は「データ等のエビデンスに基づいて、その影響を丁寧に検証し、課題を見出し、次の改定に生かしていく必要がある。委員の方々には、これまで以上にご指導をお願いしなければならない」と協力を呼び掛けた。

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