第538回中医協総会 出席のご報告

協会の活動等 審議会

2023年2月15日の中医協総会

 厚生労働省は2月15日、中央社会保険医療協議会(中医協、会長=小塩隆士・一橋大学経済研究所教授)総会の第538回会合をオンライン形式で開催し、当会から池端幸彦副会長が診療側委員として出席した。

 この日の中医協は、①薬価専門部会、②診療報酬基本問題小委員会、③総会──が開かれ、ゾコーバ錠の薬価収載に向けた対応案を①で取りまとめた後、③でも了承された。

 ②では、令和6年度改定に向けた医療技術の評価案をまとめ、③に報告された。技術料に包括して評価される医療機器の評価(チャレンジ申請)について「審議を行う場を明確化する」との運用案もまとまった。

 総会の議題は定例モノが中心で、審議事項は全て了承されたが、議題1「医療機器の保険適用」で説明のあった保険償還価格の訂正と、議題6「歯科用貴金属価格の随時改定」の質疑で発言があった。

 ゾコーバ錠に関する議題8「高額医薬品(感染症治療薬)に対する対応」では、患者を代表する立場の委員が「医療機関頼みにするのではなく、国としてどういう広報や注意喚起をしていくのか、しっかり示していただきたい」と求めた。

 全ての審議を終えた後、敷地内薬局の誘致について森昌平委員(日本薬剤師会副会長)から「不適切な事案に対して厳正に対処することをお願いしたい」との要望が出され、閉会となった。

                          (取材・執筆=新井裕充) 

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