第70回社会保障審議会医療保険部会 出席のご報告

会長メッセージ 審議会

第70回社会保障審議会医療保険部会 出席のご報告

 平成25年11月8日、「第70回社会保障審議会医療保険部会」が開催され、当会からは委員として武久洋三会長が出席いたしました。
 
 継続して議論が行われている国民健康保険・後期高齢者医療保険料(税)の賦課(課税)については、厚労省より「高齢者の税負担について世代間の平等だけでなく世代内の平等も重要である」として、後期高齢者医療制度と国民健康保険の保険料について、高所得者から徴収できる額の上限を引き上げる方針が示されました。
 
 次回の診療報酬改定に向けた検討として、基本方針の骨子案が提出され議論が行われました。「医療機関の機能分化・連携と強化、在宅医療の充実」を重点課題とし、12月上旬のまとめを目標として議論をしていく方針です。武久会長は、急性期の受け皿となる在宅医療について、在宅療養支援病院のような急性期医療の受け皿となる病床機能の充実、ポストアキュート・サブアキュートといった領域についての評価項目を盛り込むよう求めました。
 
 また、地域医療ビジョンを実現するために必要な措置および、新たな財政支援制度のあり方についても議論が行われました。地域医療ビジョン達成のための都道府県の役割強化として、都道府県知事による診療報酬に関する意見提出の仕組みの導入といった内容について議論が交わされました。武久会長は都道府県知事による意見提出について、将来的に都道府県の人口が減少していくにつれ、保険者側である知事によって、地域医療計画の中で病床数を削減するといった作意的な制度運用が起こる可能性があるのではないか、と問題提起されました。
 
 次回の会議は、12月5日に予定されています。
 

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