第1回 総合リハビリテーション講座 開催のご報告
平成25年9月21~23日、東京研修センターにて「第1回総合リハビリテーション講座」が開催されました。
リハビリ職は病院内では理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)の3つの職種がそれぞれの患者の状態に応じた療法を行っています。
しかし今後、在宅医療の需要が急激に伸びてくる時代が間近に迫り、在宅療養を支えるための訪問リハビリの重要性が増すなかで、同時に複数の療法士が在宅に関わることは難しいのが実情です。一人で在宅に訪問する療法士が、それぞれの専門領域のみにしか対応できない療法士では在宅患者の生活を支えるには不十分といえます。
そこで本講座は、これからの時代を担う訪問リハビリを支えるスタッフを育成するために、専門領域以外のリハビリテーション療法や訪問リハビリテーションに関する医療の基本的な知識などについて理解を深めることを目的に開催されました。
北海道から沖縄まで全国から100名を超えるPT・OT・STが熱心に受講され、全講義を履修された受講者には修了証の授与が行われました。
<プログラム>
9月21日(土)
・日本の医療提供体制の今後の方向性
講師:櫻本恭司 先生(厚生労働省保険局医療課 課長補佐)
・慢性期医療の理念と実践~リハビリテーションの観点から~
講師:武久洋三 先生(日本慢性期医療協会・慢性期リハビリテーション協会 会長)
・リハビリテーション医学概論
講師:小玉嘉昭 先生(いばらき診療所 医師)
・訪問リハビリテーションの概要
講師:橋本康子 先生(千里リハビリテーション病院 理事長)
・訪問リハビリテーションにおける作業療法士の役割
講師:中村春基 先生(兵庫県立リハビリテーション中央病院 リハビリ療法部長)
9月22日(日)
・リハビリテーション療法士に必要な医学的知識① ~認知症~
講師:髙野喜久雄 先生(総泉病院 名誉院長)
・障害者のリハビリテーション
講師:酒向正春 先生(世田谷記念病院 副院長)
・訪問リハビリテーションにおける言語聴覚士の役割
講師:深浦順一 先生(国際医療福祉大学福岡保健医療学部言語聴覚学科 教授)
・訪問リハビリテーションにおける理学療法士の役割
講師:荒尾雅文 先生(永生病院 理学療法士)
・他の療法士に必要な作業療法のポイント①
~訪問リハビリテーションにおける作業療法の専門性とチームアプローチ~
講師:紅野勉 先生(池端病院 作業療法士)
・他の療法士に必要な作業療法のポイント② ~転倒・転落事故リスクアセスメント~
講師:中間浩一 先生(よみうりランド慶友病院 作業療法士)
9月23日(月祝)
・他の療法士に必要な理学療法のポイント①
~在宅リハビリテーションの効果と評価~
講師:曾根理 先生(鶴巻温泉病院 理学療法士)
・他の療法士に必要な理学療法のポイント② ~運動療法の組み立て方とリスク管理~
講師:池村健 先生(博愛記念病院 理学療法士)
・他の療法士に必要な言語聴覚療法のポイント
~訪問リハビリテーションでのST訓練活用術~
講師:河島邦宏 先生(松山リハビリテーション病院 言語聴覚士)
・リハビリテーション療法士に必要な医学的知識② ~神経症状~
講師:鈴木龍太 先生(鶴巻温泉病院 院長)
・リハビリテーション療法士に必要な医学的知識③
~訪問リハビリテーションに潜むリスク~
講師:木戸保秀 先生(松山リハビリテーション病院 院長)
2013年9月24日