新年のご挨拶⑥  池端幸彦・事務局長

役員メッセージ

池端幸彦・事務局長

 新年、明けましておめでとうございます。
 まずは昨年3月に起こった、1千年に一度という未曾有の東日本大震災と大津波そして原発事故等で被災された方々や、その影響を大きく受けたすべての方々に改めてお見舞い申し上げますと共に、本年が少しでも穏やかな1年になりますよう心よりお祈り申し上げます。

 さてご承知の通り、本年はいよいよ介護報酬・診療報酬同時改定の年。6年に一度の同時改定と言うこともありドラスティックな改定を目指していたものの、その原資となる財源が極めて厳しい状況の中での実質ほぼ±ゼロの改定率、これを一定の評価とする向きもあるが、今後その中身でどこまでメリハリのついた改定がなされるのかを慎重に見極める必要があります。いずれにしても2025に向けての地域包括ケアシステム構築への序章と位置づけられたこの同時改定がこの4月にはスタートし、消費税論議と相まって日本の今後の医療介護を含めた社会保障の在り方も、大きな変革を求められる2012年です。

 会員各位のお陰様を持ちまして、私も当協会事務局長として早5年目を迎えますが、日本の慢性期医療、地域医療の更なる発展を目指して、「良質な慢性期医療がなければ、日本の医療は成り立たない!」を合い言葉に、医療・介護界のカリスマ的存在とも言える武久会長を少しでも支えるべく、更に精進して参りたいと思います。会員各位におかれましても、改めて絶大なるご支援ご協力をお願い申し上げる次第です。

 また本年秋(平成24年11月8・9日)には、記念すべき第20回日本慢性期医療学会を、不肖私が大会長として日本海側初となる福井の地で開催致します。テーマは、現在の日本の状況を重ね合わせて、慢性期医療の復興・復権を意味する「慢性期医療ルネッサンス(Renaissance)」とさせて頂きました。ご存じの方もあるかと思いますが、ある研究では何故か「幸福度日本一」との称号も頂いた、日本海の味覚満載の北陸・福井の地に、皆様こぞってお集まり頂き、今こそ慢性期医療を担う我々が、日本の超高齢社会を支えるための真の慢性期医療ルネッサンスへの道を大いに議論し、世界に向けて発信していきたいと思います。どうか少しでも多くの方々にご参加頂けますよう、この場を借りまして心よりお願い申し上げます。

 最後になりましたが、会員の皆様方並びに皆様方の関わられている全ての患者様やご利用者様そして職員の皆々様が、健やかな1年をお過ごし頂けますようご祈念申し上げまして、念頭のご挨拶とさせて頂きます。
 
 
【プロフィール】

 第20回日本慢性医療学会福井大会 大会長
 日本慢性期医療協会常任理事・事務局長
 医療法人 池慶会(ちけいかい)池端病院 理事長・院長 

 [経歴]
  昭和55年  医師国家試験合格,慶應義塾大学医学部外科学教室入局
  昭和56年  浜松赤十字病院 外科
  昭和57年  国立霞ヶ浦病院 外科
  昭和58年  慶應義塾大学病院 一般消化器外科助手
  昭和61年  池端病院 副院長
  平成01年    池端病院 院長(~現在)
  平成09年  医療法人池慶会 理事長(~現在)
  平成20年    社会福祉法人雛岳園(すうがくえん)
                                [愛星保育園・たんぽぽ保育園]理事長(~現在)

 [現在の主な役職]
  (全国)
 ○ 日本慢性期医療協会 常任理事・事務局長
   日本医師会 介護保険委員会委員
   日本病院団体協議会 診療報酬実務者会議委員
   中部医師会連合 介護保険特別委員会委員長

  (県内)
 ○ 福井県医師会副会長
   福井県慢性期医療協会会長
   福井県介護支援専門員協会会長
   福井県介護保険審査会会長
   福井県国保連合会 介護給付費審査委員会会長
   福井県地域包括・在宅介護支援センター協議会会長
   福井県訪問看護推進協議会会長
   福井県医療審議会委員・在宅医療推進部会座長

 [主な資格]
  日本外科学会認定医、日本消化器外科学会認定医、日医認定スポーツ医
  日医認定産業医、日本抗加齢医学会専門医、認知症サポート医、介護支援専門員
 

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