第602回中医協総会 出席のご報告

厚生労働省は1月15日、今年最初となる中央社会保険医療協議会(中医協、会長=小塩隆士・一橋大学経済研究所教授)総会の第602回会合を都内で開催し、当会から池端幸彦副会長が診療側委員として出席した。
この日は薬価専門部会と総会が開かれた。薬価専門部会では、昨年12月25日にまとめた「令和7年度薬価改定の骨子」を踏まえ、「令和7年度薬価改定に係る薬価算定基準の見直し(案)」を了承。続く総会でも承認された。
総会では、昨年12月25日の大臣折衝事項に基づき同日の総会で取りまとめた期中改定(入院時の食費基準額、口腔機能指導加算・歯科技工士連携加算、特定薬剤管理指導加算)について諮問があった。答申の審議について厚労省の担当者は「近日中の総会で賜りたい」と伝えた。
質疑で、診療側の長島公之委員(日本医師会常任理事)は「入院時の食費の基準の見直し案は、この時点での現状を踏まえた必要な対応であり、医療の質の維持・向上のために時機に即した評価」と述べた。
その上で、長島委員は「物価高騰や賃金上昇に報酬が追いついていない状況にあるため、物価・賃金上昇にタイムリーに対応する何らかの仕組みの導入が必要ではないか。今後の対応について中医協で議論が必要」と提案した。
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2025年1月16日