第589回中医協総会 出席のご報告

協会の活動等 審議会

2024年5月15日の総会

 厚生労働省は5月15日、中央社会保険医療協議会(中医協、会長=小塩隆士・一橋大学経済研究所教授)総会の第589回会合を開催し、当会から池端幸彦副会長が診療側委員として出席した。

 この日の議題は、医薬品の新規薬価収載など7項目。審議事項は全て承認された。
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00_議事次第

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 最後の議題「答申書附帯意見に関する事項の検討の進め方」では、賃上げの検証について支払側から「確実に手元に行き届いたのか、しっかり検証をお願いしたい」との要望が出されたほか、診療側から改定時期の後ろ倒しに伴う対応について意見があった。
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現場からの指摘を踏まえた対応が必要

 質疑で長島公之委員(日本医師会常任理事)は、「診療報酬改定は現時点でまだ施行されていない状況にある。これまでは4月1日に施行され、医療現場からさまざまな課題が指摘された中で次回改定に向けた検証の設計が開始されるが、今回は2カ月のタイムラグが発生する」と指摘。「そのことにより想定外の影響が生じる可能性もあるので、できる限り現場からの指摘を踏まえた対応が必要」と述べた。

 長島委員はまた、「今回の答申書附帯意見は、今回改定の範囲が従来より広いことも受け、28項目もあり、あわせて検証の日程や検討スケジュールなど、柔軟に検討すべき」との考えを示した。

 今後の調査設計については、林正純委員(日本歯科医師会常務理事)が「できる限り簡素化の工夫をしていただき、医療現場等の手間にならないよう、ご配慮のほどをお願いしたい」と求めた。
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