第588回中医協総会(持ち回り開催)のご報告

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 厚生労働省は4月24日、中央社会保険医療協議会(中医協、会長=小塩隆士・一橋大学経済研究所教授)総会の第588回会合を持ち回り形式で開催し、全会一致で原案どおり承認された。

 議題は、①臨床検査の保険適用について、②費用対効果評価専門組織からの報告について──の2項目。

 このうち①は、「がん組織中のCLDN18 タンパクの検出の胃癌患者への適応を判定するための補助」に用いる製品で、販売名は「ベンタナ OptiView CLDN18 (43-14A)」、保険点数は2,700点。5月の収載予定で、初年度の患者は3万3,000人、ピーク時の市場規模は8.48億円と推定している。

 ②は、既存治療で効果不十分な尋常性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症を効能・効果とする乾癬治療薬「ソーティクツ錠」で、価格調整係数は「0.7」としている。収載時の価格(6mg1錠 2,770.90円)から引き下げられる見通し。
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採決の結果

 採決の結果は、厚労省のホームページに掲載されている。それによると、意見を提出したのは①②ともに2人で、公益委員と支払側委員から寄せられている。

 このうち公益委員は①②について「合理性を欠くと思われる記載が見当たらない」と賛同する意見を提出した。

 一方、支払側委員も賛成意見。①について、「治療薬が薬価収載された後、進行・再発の胃癌患者に新たな治療が遅滞なく適切に提供されるようにする観点から、本検査の保険適用を了承する」とした。②については、「分析ガイドラインに沿った対応であり、専門組織の判断に異論はない」としている。
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採決の結果

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