「第20回日本慢性期医療学会福井大会」のご報告(1) ─ 大会長招宴

協会の活動等

福井大会前夜祭(大会長招宴)

 
■ 武久洋三氏(日慢協会長、日本慢性期医療学会長)
 

武久洋三氏(日本慢性期医療協会会長) 池端大会長は私の右腕として、この日本慢性期医療協会を支えてくださっている。9月13日に開催した「設立20周年記念祝賀会」にも多くの方々にご参加いただき、われわれは身が引き締まる思いがした。

 そして、この学会を迎えた。真剣に慢性期医療を良くするため、大変たくさんの病院職員の方々が頑張ってくださっている。そういう若い人たちの演題発表などを聴いて、ますます「良質な慢性期医療がなければ日本の医療は成り立たない」という信念を強くする2日間でありたい。
 

■ 向井千秋氏(宇宙航空研究開発機構[JAXA]宇宙飛行士、宇宙医学研究センター長)
 

向井千秋氏(JAXA宇宙飛行士、心臓外科医) この学会の大切さと、学会にかける池端先生の熱い情熱を強く感じる。一緒に働いた仲間として、お役に立ちたいと思って参加させていただいた。

 明日は、私が取り組んでいる宇宙医学などをお話ししたい。日夜、患者さんと共に闘っている先生方にとって、お役に立てるものがあればいいなと願う。素晴らしい大会になることを祈っている。
 

■ 日野頌三氏(日本医療法人協会会長)
 

日野頌三・日本医療法人協会会長 私は日本慢性期医療協会の創立当初からの会員で、池端先生の病院が素晴らしいことをよく承知している。本大会の成功を信じている。

 次期参院選では、ぜひ日慢協副会長の安藤高朗先生に当選していただきたい。そして、政治の場でわれわれのことを多くの国民に伝えてほしい。医療のことをあまり知らない方々にわれわれの考えが十分に伝わらないがゆえに、齟齬が生じている面もあるだろう。大阪では、梅村聡先生にもぜひ頑張っていただきたい。
 

■ 金徳鎮氏(韓国慢性期医療協会会長)
 

金徳鎮氏(韓国慢性期医療協会会長) 日本の高齢者医療の発展のため、全力で貢献なさっている武久会長様、そして明日、日本慢性期医療学会の福井大会を準備してくださった池端大会長様に尊敬と激励の言葉を申し上げる。このような貴重な場でみなさまとお会いできて、大変嬉しく思っている。

 世界中の課題とも言える高齢化社会。韓国でも急速に高齢化が進んでいる。わが国では、政治的に医療費を抑える政策を展開している。われわれは、日本の事例を韓国の政府に申し上げている。日本慢性期医療協会様には、政策面で大変助けていただいている。

 この場にご招待してくださり大変感謝している。明日から開催される日本慢性期医療学会福井大会の成功をお祈りする。
 

■ 岡田玲一郎氏(社会医療研究所所長、日慢協参与)
 

岡田玲一郎氏(社会医療研究所所長、日慢協参与) 急性期の次はどこに行くのだろうか。治る。死ぬ。その他はどうなるのだろうか。日慢協の意義はそこにある。

 50年前、病院の事務長をしていたころから、何かおかしいと感じていた。救急で来るのはお年寄りばかり。救命救急センターで名簿を見ると、「92歳 多臓器不全」という患者さんがたくさんいる。「これをなんとしなければいけない」と思っていた。日慢協が「慢性期ICU看護研修」を始めている。とても尊敬している。そういうところから変わっていくのだろう。

 先ほど、池端大会長が「大成功すると確信している」とおっしゃった。私もそう思う。この大会は必ず大成功で終わる。そして、来年の東京大会も大成功で終わるだろう。
 

■ 大久保清子氏(日本看護協会副会長、福井県済生会病院副院長)
 

大久保清子氏(日本看護協会副会長、福井県済生会病院副院長) 私は福井県人で、福井に30年間住んでいる。福井県にはいろいろなイメージがある。日本のランキングの上位になることも多々ある。住みやすさ、社長の輩出率、合計特殊出生率も高い。

 日本の高齢化の7年先を行っていると報道されたこともある。将来の日本の姿をちょっと垣間見るような県だ。日本一、幸せ度を感じる県だから、私は福井が好きだ。ブータンのような県だ。この福井で日本慢性期医療学会が開催されることをとても嬉しく思っている。

 福井県民がなぜ幸せを感じるのか。明日からの学会で、少しでも感じ取っていただけるものがあると思っている。本大会が大成功に終わることを、そしてお集まりのみなさまのますますのご発展、ご健康を祈念する。
 

■ 坂岡嘉代子氏(はぐるまの家・代表)
 

坂岡嘉代子氏(はぐるまの家代表、写真右) 身体にハンデを背負った1人の少年が「和太鼓はぐるま」の原点だ。池端幸彦先生のお父様である池端昭夫先生と奥様にご支援をいただき、和太鼓の練習場などをお借りしながら、「和太鼓はぐるま」が世に出て、日の目を浴びるようになった。

 本日、ここでバチを振るう少年たちは、心に傷を負った少年たちだ。おかげさまで、つい先日、最高裁判所長官賞を頂いた。大きな傷を負った少年たちが、いろいろな境遇を乗り越え、太鼓を糧として、そして社会に訴えている。子どもの虐待をはじめ、家庭環境や教育の問題がある。本日、ここにお集まりの先生方にはぜひ、心の病というものが病気を生む原因になるということも学会での課題に加えていただきたい。

 本日これから演奏する曲は、1人で大変多くの障害を背負っている少女のメッセージを込めた。本当の自由とは何なのか。私たちの心という魂が自由というものを勝ち取るのではないだろうか。障害をもろともせずに、大空をあまねく駆けめぐってほしい。そんな私たちの願いを込めて作った。
 

■ 富家隆樹氏(日慢協常任理事、東京大会大会長)
 

 来年は、お台場で東京大会を開催する。楽しい会にしたい。来年もご参集のほど、どうかよろしくお願い申し上げる。本日は大変ありがとうございました。[→ (2)はこちら]
 

富家隆樹氏(日慢協常任理事、東京大会大会長)
 

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