第72回費用対効果評価専門部会 出席のご報告
厚生労働省は9月26日、中央社会保険医療協議会(中医協)費用対効果評価専門部会(部会長=飯塚敏晃・東京大学大学院経済学研究科教授)の第72回会合を都内で開催し、当会から池端幸彦副会長が診療側委員として出席した。
今回の中医協は金曜日の開催で、費用対効果評価専門部会と保険医療材料専門部会が開かれた。総会の開催はなかった。
費用対効果評価専門部会では、前回8月6日に実施した関係業界からの意見聴取などを踏まえ、「費用対効果評価制度の見直しに関する検討(その1)」に示された論点等について意見を交わした。
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客観的な検証へ向けて
質疑で、診療側の江澤和彦委員(日本医師会常任理事)は「今後の在り方について検討するに当たっては、2年前の当部会で長島委員が指摘したことでもあるが、人材育成の視点も含め、より実用的なものとなるよう費用対効果評価自体の費用対効果も検討していくべき」との考えを示した。
その上で、江澤委員は「現在の人材育成状況や費用対効果の費用対効果、例えば対象品目に指定されて価格調整が行われるまでの平均的な期間や平均的な価格調整額などについて把握していることがあれば教えていただきたい」と質問した。
厚労省保険局医療課医療技術評価推進室の梅木和宣室長は、国立保健医療科学院の体制や慶應義塾大学大学院の「医療経済評価人材育成プログラム」のほか、立命館大学の博士課程プログラム、政府予算などを紹介。「運用の更なる改善についても、引き続き在り方全体の中で具体的な検討を進めていきたい」と説明した。江澤委員は「客観的な検証へ向けて、引き続き取り組んでいただきたい」と述べた。
2025年9月27日

