第90回社会保障審議会介護給付費分科会 参加のご報告

審議会

第90回社会保障審議会介護給付費分科会

 平成24年5月17日、全国都市会館にて第90回社会保障審議会介護給付費分科会が開催されました。当会からは武久洋三会長が委員として出席されました。

 まず4月26日に行われた「第1回平成24年度介護報酬改定検証・研究委員会」について事務局より報告が行われ、平成24年度介護報酬改定の効果調査を行う旨とその内容・調査方法等について説明が行われました。それについて委員からは「サービス付き高齢者向け住宅における消費者被害の実態」、「施設と利用者間の契約トラブル」、「医療職のトラブル対応が適切に行われているかどうか」などといった項目に重点を置いて調査すべきとの意見が出されました。

 また、社会保障審議会介護給付費分科会に設置されている調査実施委員会を、「介護事業経営調査委員会」と改め、新たに介護事業の経営分析調査を行っていく旨が通達されました。

 第5期介護サービス量の増減見込みと全国ごとの介護保険料の分析結果についても報告が行われ、委員からは「来期に向けて市町村からの要望を調査すべき」「数字だけではなく、各市町村の抱える実態が見えるような工夫を」といった意見が出されました。

 「特別養護老人ホームにおける待機者の実態に関する調査研究事業」の報告について、当会の武久会長は施設利用希望者の複数施設重複申請などの例を挙げ、「入所待機者数を正確に把握できているとは言い難い。老健局側が対応しないと調査は進まない」と述べました。また、医療の必要な入所希望者の受け入れが進んでいないことも問題であるとの意見を述べられました。
 

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