第552回中医協総会 出席のご報告
厚生労働省は8月23日、中央社会保険医療協議会(中医協、会長=小塩隆士・一橋大学経済研究所教授)総会の第552回会合を都内で開催し、当会から池端幸彦副会長が診療側委員として出席した。
この日は薬価専門部会と総会が開かれ、予定より早く1時間半ほどで閉会した。最初に開かれた薬価専門部会では、薬価算定組織からの意見が示され、開示度や市場拡大再算定について意見があった。
総会の議題は定例の報告事項など8項目。前回まで続いていた次期改定に向けた議論はなかった。
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委員の発言があったのは2番目の議題「再生医療等製品の保険適用」で、遺伝性網膜ジストロフィに用いる「ルクスターナ注」の薬価が各眼につき4,960万226円となった。
このため、支払側委員から「両眼への投与で考えると、薬剤費が1人約1億と非常に高額になる」と保険財政への影響を懸念する声があったが、反対意見はなく了承された。そのほかの議題では発言がなく、審議事項は全て承認された。
(取材・執筆=新井裕充)
2023年8月24日