CV抜去の見込み期間、「半年以内」「半年以上後」に修正 ── 入院医療の調査で厚労省

協会の活動等 審議会

2020年10月28日の中医協総会

 令和4年度の診療報酬改定に向け、厚生労働省は10月28日の会合で入院医療の調査票案を大筋でまとめた。中心静脈(CV)カテーテルの抜去の見込み期間について当会の井川誠一郎常任理事が指摘したことを踏まえ、厚労省は「半年以内」「半年以上後」と修正した。反対意見はなかった。

 厚労省は同日、中央社会保険医療協議会(中医協)総会(会長=小塩隆士・一橋大学経済研究所教授)の第467回会合をオンライン形式で開催した。当会からは池端幸彦副会長が診療側委員として出席した。

 総会に先立ち開かれた診療報酬基本問題小委員会では、令和4年度改定に向けた入院医療の調査票案をまとめ、続いて開かれた総会でも了承された。
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「回答が困難ではないか」との意見があった

 この日の小委員会には、中医協下部の「入院医療等の調査・評価分科会」で座長を務める尾形裕也分科会長(九州大学名誉教授)が出席し、10月22日の同分科会での議論などを踏まえた修正箇所を中心に説明した。

 入院分科会で井川常任理事が指摘した栄養摂取に関する設問について、尾形分科会長は「もともとの選択肢である『3ヶ月』『半年』『1年』以内に抜去予定ということでは回答が困難ではないかという意見があったので、『半年以内』と『半年以上後』という2つに整理している」と説明した。

 質疑で反対意見はなく、その後の総会でも了承された。
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CV抜去の見込みに関する設問

             10月22日の入院分科会、28日の小委員会資料を基に作成
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                          (取材・執筆=新井裕充) 

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