日本病院団体協議会第102回代表者会議 出席のご報告

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日本病院団体協議会第102回代表者会議 出席のご報告

 平成25年5月31日(金)に、日本病院団体協議会第102回代表者会議が開催されました。出席者は14名で、当協会からは武久洋三会長(代表者会議議長)、中川翼副会長、安藤高朗副会長の3名が出席いたしました。
 
 会議の冒頭、田原克志氏(厚生労働省医政局医事課課長)より、新たな専門医に関する仕組みについての説明がなされました。専門医については、現状は各学会が独自に運用をしていることから認定の基準や専門医の質の担保が懸念されています。新たな専門医に関する仕組みは、専門医の質を高め、良質な医療が提供されることを目的として構築されます。そのためには、中立的な第三者機関が設立され、専門医認定と養成のプログラム評価等を統一的に行うことや、認定には経験症例数等の活動実績を要件とすること、開始の目安は平成29年度であることなどが説明されました。
 
 説明の後、質疑応答が行われました。安藤副会長が「中小規模の民間病院で夜勤を担当されている医師は非常に苦労をされている。多少時間がかかっても認定されるような流れを作ってほしい」と発言したところ、田原氏は臨床研修を2年経験して養成プログラム後の流れを第三者機関が組み立てることを説明されました。中川副会長が「すでに専門医を取得している医師についてはどうなるのか」と質問したところ、「新たな仕組みでは平成29年度以降に医師になる人が対象となる。現在専門医を取得している医師については、何らかの手続きを経て移行できるよう整備をしたい」と回答がありました。

 会議では、5月30日までに開催された中医協や、日病協・第93回診療報酬実務者会議、日病協・第1回日病協のあり方検討ワーキンググループについて報告・議論がなされました。

 第93回診療報酬実務者会議の報告では、8団体から提出された平成26年度診療報酬改定への要望事項について説明と意見交換が行われたことが猪口雄二先生(診療報酬実務者会議委員長、全日本病院協会副会長)から報告されました。日病協として作成する要望事項は、各団体の共通する事項を、数を絞りとりまとめる方針であることが説明されました。

 第1回日病協のあり方検討ワーキンググループについては、座長を務められている末永祐之先生(日本病院会副会長)から、日病協で取り扱うべき内容と、全会一致の原則について各団体の出席者が意見を交換し、全団体から活発な意見が出たため、6月に第2回を開催したいと報告されました。

 また、5月30日に開催された「病床機能情報の報告・提供の具体的な在り方に関する検討会」、「特定機能病院及び地域医療支援病院のあり方に関する検討会」について、資料が配布され、同検討会に出席された先生方より報告がなされ、議論が行われました。報告では、同日に開催された「平成25年度 第2回 診療報酬調査専門組織 入院医療等の調査・評価分科会」に提出された資料を含め、恣意的に見えるデータや図が提出されていることなどについて指摘がありました。病床機能情報と特定機能病院・地域医療支援病院の改正案については、団体ごとに意見が分かれる箇所があり、各参加団体にて同案の検討を行い、次回の代表者会議で各団体からの意見をとりまとめることになっています。

 次回の代表者会議の開催は平成25年6月24日(月)に予定されています。
 

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