第586回中医協総会 出席のご報告

協会の活動等 審議会

2024年3月22日の総会

 厚生労働省は3月22日、中央社会保険医療協議会(中医協、会長=小塩隆士・一橋大学経済研究所教授)総会の第586回会合を都内で開催し、当会から池端幸彦副会長が診療側委員として出席した。

 この日の中医協は、薬価専門部会と総会が開かれた。薬価専門部会では、市場拡大再算定の類似品の取扱い(いわゆる「共連れ」ルール)について方針をまとめ、続く総会でも承認された。

 総会の議題は5項目。最初の議題「高額医薬品(感染症治療薬)に対する対応」では、ゾコーバ錠の算定薬価、収載後の価格調整(市場拡大再算定)などの対応案が示され、これを承認した。
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00_議事次第

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データやエビデンス、「改善・工夫が必要」

 全ての議題を終え、最後に眞田享委員(経団連社会保障委員会医療・介護改革部会長代理)の退任挨拶があった。

 眞田委員は「産業界、企業経営においても重要であり、また中医協運営にとっても共通して重要と思われる事柄」として、①PDCAサイクルの継続、②データドリブンマネジメントの徹底、③イノベーションの促進──の3点を挙げた。

 このうち②について、「中医協の議論は日本全体の診療報酬に関わることを議論する場なのでデータやエビデンスに基づくべき」とした上で、「データやエビデンスは可能な限り多面的で、かつ公平で信頼性の高いデータでなければならない」と指摘。今後に向けて、「継続して改善・工夫が必要」と述べた。

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