第10回国民医療推進協議会総会 出席のご報告
平成26年5月14日、日本医師会館において「第10回国民医療推進協議会総会」が開催され、当会からは富家隆樹常任理事が出席されました。
これは「国民の健康の増進と福祉の向上を図るため、医療・介護・保健および福祉行政の拡充強化をめざし、積極的に諸活動を推進すること」を目的として日本医師会が各医療関係者団体等に呼びかけ発足した、医療関係40団体から成る協議会で、「国民医療を守るための国民運動」を展開しています。
今回は議題として、規制改革会議が主張する選択療養制度が取り上げられました。これは、困難な病気を抱えた患者に対して、患者側にある程度、先進的な治療の選択肢を与え、患者が選択した治療については短期間に保険外併用療養費の支給を受けられるようにする、という制度です。
患者側の選ぶ保険外療養については安全性・有効性を客観的に判断するプロセスが存在しないこと、医療者側と患者側には情報の非対称性が存在し、患者は必ずしも治療の正しい内容を把握することができないこと、「選択療養」が保険導入を前提とするのかどうか曖昧であり、今後の国民皆保険の堅持を揺るがすおそれがあることなどを理由として、協議会では選択療養制度に断固反対の姿勢を取っていく方針が決議されました。
2014年5月15日