第1回「入院医療等の調査・評価分科会」(8月1日)のご報告

審議会

入院医療分科会01

「亜急性期と回復期を一緒に調査」─厚労省
 

 2013年度調査に関する質疑では、武久委員が「亜急性期と回復期を一緒に調査した方がいい」と述べ、厚労省の見解を求めました。今改定では、「亜急性期入院医療管理料2」と「回復期リハビリテーション病棟入院料1」が同じ1911点になりました。脳血管疾患や運動器リハビリなどを算定した患者がいると「亜急性期入院医療管理料1」(2061点)を算定することができず、1911点(亜急性期入院医療管理料2)に下がります。

 このため13年度調査では、「亜急性期入院医療管理料2」と「回復期リハビリテーション病棟入院料1」の患者像を比較することを厚労省は提案しています。武久委員の質問に対し、厚労省の担当者は「亜急性期と回復期とを一緒に、対象となる患者像を選んで調査する」と回答しました。

 このほか、「入院医療や外来診療の機能分化の推進や適正化」の調査に関連して武久委員は、「特定機能病院や高度医療センターの一般外来が多いと診療に差し支えがある」と指摘し、「診療所から紹介された患者さんをどれだけ開業医に返しているか分かる調査も必要。(病院から診療所に)逆紹介しても(病院に)来ている」と述べました。

 香月進委員(福岡県保健医療介護部医監)も、「どこに戻っているかは重要で、紹介された診療所と違う所に返すのは問題なので調査すべき」と賛同しました。

 この日、厚労省が示した調査案が大筋で了承されたため、近く開かれる中医協総会に報告し、そこで了承されれば、次回9月の会合で具体的な調査項目(調査票原案)に踏み込んで議論する予定です。
 
入院医療分科会02

この記事を印刷する この記事を印刷する

1 2 3

« »