第608回中医協総会 出席のご報告

厚生労働省は5月14日、中央社会保険医療協議会(中医協、会長=小塩隆士・一橋大学経済研究所特任教授)総会の第608回会合を都内で開催し、当会から池端幸彦副会長が診療側委員として出席した。
費用対効果評価専門部会に続いて開かれた総会の議題は9項目で、このうち7項目が医薬品関連。5月21日収載予定の新医薬品(10成分18品目)の算定薬価のほか、在宅自己注射指導管理料の対象薬剤に「ピアスカイ注340mg」を追加する案などが承認された。
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議題6では、条件及び期限付き承認を受けた再生医療等製品の保険適用について今後の課題が示された。
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5月13日付けで条件・期限付きで薬事承認された再生医療等製品「エレビジス点滴静注」の適応症は、指定難病である「デュシェンヌ型筋ジストロフィー」で、3歳から8歳未満の歩行可能な患者を対象とした単回投与の注射剤。1ドル150円換算で4.8億円と高額であるため、医療保険財政に与える影響を懸念する声があった。
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有効性評価が十分でない再生医療等製品への対応をめぐっては、昨年7月3日と8月7日の総会で議論があった。条件・期限付き承認を受けた再生医療等製品2品目(コラテジェン筋注用4mg、ハートシート)が本承認に至らず、薬価基準等から削除された経緯がある。
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2025年5月15日