慢性期医療におけるチーム医療とは
■ まとめ
服部氏はカンファレンスを非常に大切にされ、その中でも介護職が発言し、意見を述べることを重視している。また、患者様の一番身近にいる看護・介護職が信頼感を得て、さらに患者様の発する情報を聞き落とさずにスタッフと共有することが大切であると述べられ、印象的であった。
岡村氏はすぐに実践に応用できる内容を話され、多くの事例がスタッフルームの中でスピーディに展開している様子が伝わってきた。情熱的に推進する職員が一人でもいれば、推進力がつくとも語られた。
小林氏は、まずはチームの共通認識を作成し、患者様の在宅復帰意欲とご家族の介護力を引き出すのがチーム力だと、チームだからこそできることを強調された。
最後に倉本氏は、医療適正化委員会という新しい試みを発表された。医師も含めて多職種が互いに治療内容を提案し合うという実践である。
より質の高い慢性期医療を目指すには、各人の専門性の向上が必要だと思う。チーム医療を考えるときに、ジャズのコンボを想像する。いろいろな管楽器を演奏する中でも、一人ひとりのパートはきちんと聴き分けられる。そして時には前に出てソロを吹く。各職員がそれぞれの専門性を磨き、自分の役割を果たすとともに、全体のリズムは常に合わせて、演奏は調和している。そんなイメージを持っている。
そのためには研修や自己研鑽といった病院としての取り組みが大切である。また、多職種スタッフの総合的で切れ目のないスピーディな活動とコミュニケーション能力の獲得も必要である。
これからも、医療の中心にいる患者様のために、家族のために、適切なチーム医療ができているかを検討していかなければならない。
この記事を印刷する
2011年10月1日
