2019年12月12日(木)第173回介護給付費分科会の報告
令和元年12月12日(木)、厚生労働省の「第173回介護給付費分科会」が開催されました。当会からは武久洋三会長が委員として出席しました。
議題は下記の通りです。
(1)居宅介護支援の管理者要件に係る経過措置及び地域区分について
(2)「介護分野の文書に係る負担軽減に関する専門委員会」中間取り まとめ(報告)
(3)その他
武久会長から以下の意見を述べられました。
【武久洋三会長の発言】
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・主任ケアマネジャーの質の確保に関して
前回ケアマネジャーの質について懐疑的な発言をしたが、ケアマネジャーの合格率が下がっている中での合格者は一定の知識があり、かつ、実際のところ現場でよい評価を受けている方がそれぞれの事業所から選ばれて主任ケアマネジャー研修を受講しているようなので、質の担保は出来ていると認識した。前回の発言についてはお詫びしたい。また、主任ケアマネジャーが地域的に偏在している状況をふまえると、今回のような経過措置期限の延長など、余裕をもった措置は、研修を現場に即したものにして頂くということも含めて良いと思う。
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・「介護分野の文書に係る負担軽減に関する専門委員会」中間取りまとめに関して
記録に時間と手間が掛かっている。ポイントを絞って記録できるようにしてもらいたい。真面目な介護支援専門員ほど忙しく、その割りに給料が安いのではないか。その観点からも文書作成負担を軽減する取組みには感謝している。ケアマネジャーの主な仕事は利用者とよく話してケアプランを作成し、その実施状況をチェックすることであって文書作成ではない。現場のケアサービスの充実が最も重要であることを、厚労省から市町村の担当者や都道府県の監査の方に改めて伝えていただきたい。また、これに関連して、関係者の負担軽減のために、サービス担当者会議をテレビ会議や携帯等でのネットを利用した会議で出来るように検討していただきたい。
(第173回介護給付費分科会 資料)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08340.html
2019年12月13日