「HOSPEX Japan 2011」で日慢協役員らが講演

日本医療福祉設備協会と日本能率協会が主催する医療・福祉施設のための専門展示会「HOSPEX Japan 2011」が11月9日から11日の3日間、東京ビッグサイトで開催されました。約200社が出展、3日間の来場者は4万人を超えました。
会場では特別講演会のほか、「医療機器安全管理セミナー」や「看護セミナー」、「病院福祉給食セミナー」など各種セミナーが開催され、「慢性期医療&福祉セミナー」では、日本慢性期医療協会(日慢協)の役員らが講演しました。
初日午前の部で、日慢協・学術委員会委員長の清水祥史氏が「慢性期医療における情報共有」と題して、良質な慢性期医療の確立に向けた日慢協の取組みを紹介しました。
清水氏は、平均在院日数の短縮などを背景に急性期医療が変化し、それに伴って慢性期医療の担当領域も拡大、多様化、高度化していることを指摘しました。
その上で、慢性期医療においても幅広い対応と多職種協働のチーム医療の重要性に触れながら、情報共有を促進する日慢協の取組みとして、日本慢性期医療学会での発表や、日慢協の機関誌「JMC」への投稿を挙げ、優秀論文などを紹介しました。
清水氏は、「慢性期医療におけるClinical Indicator 10領域」として、医療、薬剤、看護・介護、リハビリテーション、検査、栄養、医療安全・院内感染防止対策、終末期医療、チーム医療、地域医療─を挙げ、こう述べました。
「優秀演題や優秀論文の表彰を適切にすることによって、慢性期医療がより良いものになっていく。慢性期医療における10領域をしっかりやっている病院をまず選んでいく。病院を選ぶだけでなくスタッフも大事にしていく。慢性期医療における10領域を大事にして、慢性期医療の質を高めていきたい」

1 2
2011年11月12日