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医療経済実態調査の結果、「しっかり検討したい」 ── 調査実施小委で池端副会長

Posted By araihiro On 2021年11月25日 @ 11:11 AM In 協会の活動等,審議会,役員メッセージ | No Comments

 医療経済実態調査の結果が報告された厚生労働省の会合で、日本慢性期医療協会の池端幸彦副会長は病院団体の代表として意見を述べ、「開設者別、コロナの受入あり・なし等々の分析も含めて、しっかり検討して、またコメントさせていただきたい」と伝えた。

 厚労省は11月24日、中央社会保険医療協議会(中医協、会長=小塩隆士・一橋大学経済研究所教授)をオンライン形式で開催し、当会から池端副会長が出席した。

 この日の中医協は、調査実施小委員会と総会が開催された。最初に開かれた調査実施小委員会(小委員長=秋山美紀・慶應義塾大学環境情報学部教授)では、次期改定の基礎資料となる「第23回医療経済実態調査」の結果が報告された。
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補助金によってギリギリの対応

 質疑で、診療側の城守国斗委員(日本医師会常任理事)は「調査結果について分析した見解を後日、述べさせていただきたい」とした上で、「多くの医療機関でコロナによる影響がある様子がうかがえる」とコメント。「補助金によって何とかギリギリで対応し、地域医療の確保に尽力したことが、このデータから見て取れるのではないか」との認識を示した。

 支払側の松本真人委員(健康保険組合連合会理事)も「今回の調査結果についてデータを分析した上で改めて総会で議論させていただく。この場ではコメントしない」とした上で、回答率に言及。「非常に重要なデータであるので、この回答率が満足のいくレベルであるかは引き続きの課題」と指摘した。

 今回の調査(年度)の有効回答率は病院が52.8%(前回53.3%)、一般診療所が54.8%(同53.1%)だった。
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医療経済実態調査を踏まえ議論

 今回の調査結果は続いて開かれた総会に示され、了承を得た。質疑での発言はなかった。

 小塩会長は「今後、医療経済実態調査を踏まえながら議論を進めていく」とし、これまでの対応を紹介。「1号側委員全体としてのご意見、それから2号側委員全体としてのご意見をそれぞれ提出していただき、さらにその後、両者から次期改定に対する意見を提出していただいて議論を行っている」と伝えた。

 その上で、小塩会長は「スケジュール等については事務局とも相談しながら、1号側、2号側でそれぞれ対応をよろしくお願いしたい」と求めた。
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2021年11月24日の中医協調査実施小委員会

【池端副会長の発言要旨】
 今回、膨大なデータをわかりやすくまとめていただいた。感謝を申し上げる。 
 病院団体としても、このデータをしっかり読み取り、そしてまた後日コメントさせていただきたいと思う。開設者別、あるいはコロナの受入あり・なし等々の分析も含めて、しっかり検討して、またコメントさせていただきたい。

                          (取材・執筆=新井裕充) 


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