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平成29年度第1回入院医療等の調査・評価分科会 出席のご報告

Posted By araihiro On 2017年4月28日 @ 10:26 AM In 協会の活動等,審議会,役員メッセージ | No Comments

 平成29年4月27日、「第1回入院医療等の調査・評価分科会」が開催され、池端幸彦副会長が委員として出席いたしました。議題は、下記のとおりです。

 1.平成29年度調査項目(案)について
 2.平成30年度診療報酬改定に向けた今後の検討事項とスケジュール(案)について
 3.平成28年度入院医療等における実態調査の回収状況について

 今後、平成29年度入院医療等における実態調査が実施されますと、本分科会では調査結果について議論、検討をかさね、今年秋に中央社会保険医療協議会診療報酬基本問題小委員会に報告するためのとりまとめを進めていくことになります。

【池端幸彦副会長のご発言】
池端幸彦副会長平成29年4月27日○平成29年度入院医療等の調査「病院の給食部門における収支の状況に関する調査の概要(案)」についてだが、例えば高度急性期医療を専門とし、手術を多く行うような大病院と、療養中心の慢性期病院とでは、同じ規模で運営されていても、給食費用や光熱費の割合、また外注かどうか等、様々な要素によって収支状況は大きく違ってくるだろう。調査結果の評価を行う場合は、そうした状況を一定程度考慮いただかなくては、せっかくの調査結果がミスリードされかねない。状況の違いについては、ぜひご理解いただきたい。
また、平成29年度調査の検討にあたっては、平成28年度のデータや調査概要もあわせて出し、比較できるように資料をそろえていただきたい。

○看取りの設問に関連して、調査の仕方によっては療養病床の看取りについて誤解を招きかねないのではと危惧している。療養病床においては死亡退院が多く、看取りも多いと思われる。だが療養病床の死亡退院は、治療した結果、お亡くなりになって退院というケースがほとんどであって、最初から看取りの承諾書をとって看取りを行うという、施設のやり方とは別物である。このあたりの状況が、調査にどう反映されるか。解釈によっては、死亡退院が多いのに、看取りを何もやってないというような、マイナスの結果に受け取られてしまうことを恐れている。老健事業の方で、介護療養と医療療養の看取りについて毎年詳しく調査しているので、その調査結果も参考に、評価していただきたい。

○あくまで私見ということを断っておく。かねてから本分科会において、医療区分について抜本的な見直しをしてほしいということを申し上げてきた。現状のタイムスケジュールではとても無理ということは理解しているが、是非何らかの形で今後に向けての検討を開始して頂きたい。また医療療養25:1を含めた今後の療養病床のあり方の議論について、医療区分2、3の割合というのは、今後益々大事な数字になってくる。ただこの(医療区分2・3の)割合という言い方では、一般の方にはあまりにも理解されにくいので、例えば療養病床重症度係数などのような、何かわかりやすい項目名を作るような工夫が必要ではないだろうか。(項目名については)あえて提案という形での発言はしないが、ぜひ考えていただきたい。

○第1回入院医療等の調査・評価分科会の資料は、厚生労働省のホームページに掲載されています
 ⇒ http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000163042.html
 



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