平成25年３月４日、日本医師会館にて「第18回被災者健康支援連絡協議会」が開催されました。当協会からは常任理事の桑名斉先生に加え、当会理事である木田雅彦先生（福島県）が出席いたしました。
　
　今回の会議では、岩手・宮城・福島の被災県の医師会長や医療関係者を交えてテレビ会議が行われ、被災地から協議会に向け、現状についての報告と協議会への要望が述べられました。
　
　これらの報告の結果、被災地児童の心のケア・被災医療施設の二重債務・災害時の支援協定の策定・特に甲状腺に関する県民の健康管理・今後の効果的な健康診断システムの構築、といった問題について依然未解決であるということが示されました。協議会はこれらの問題に対して、各団体による支援体制を継続するとともに、横倉会長から国に強く働きかけていく方針となりました。
　
　また、これまで継続して行われてきた参加団体からの意見の集約として「大規模災害への対応にかかる提言及び要望書」が資料として提出されました。これまでの議論は「大規模災害の緊急非常事態対処法の制定」、「東日本大震災の教訓を踏まえた法的問題点等の解消と対応策の実現のための法改正」、「中央防災会議の委員に被災者健康支援連絡協議会の代表を」という３点の要望としてまとめられ、本協議会の承認を経て、内閣へ要望書を提出する運びとなりました。

　次回の開催は、平成25年６月３日を予定しています。