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2013年「役員新年会」のご報告

Posted By 日本慢性期医療協会 On 2013年1月12日 @ 10:30 AM In その他 | No Comments

 日本慢性期医療協会は1月10日、ホテルオークラ東京で「役員新年会」を開きました。開会の挨拶で武久洋三会長は、「慢性期病床群の確立」や「介護療養病床機能の充実」など7項目からなる「2013慢性期医療宣言」を発表、「この1年、新しい気持ちで運営していきたい。それはみなさんのアクティビティにかかっている。慢性期医療宣言に示した7項目について、みなさんと一緒にしっかり取り組みたい」と抱負を述べました。

 「2013慢性期医療宣言」は、①慢性期病床群の確立、②在宅医療連携拠点事業への主体的取り組み、③リハビリテーション機能の充実、④がん患者の慢性期治療、⑤認知症の包括的治療、⑥介護療養病床機能の充実、⑦診療機能に応じた適正な診療報酬──です。

武久洋三・日本慢性期医療協会会長 このうち、①慢性期病床群の確立について武久会長は、慢性期病床群の対象となる「長期急性期」「回復期リハビリ」「長期慢性期」「障害者」を示した上で、「会員病床の中には、回復期リハビリ病床を持っている病院が多いので、しっかり充実させていきたい」と述べました。

 ③リハビリテーション機能の充実については、「ややもするとリハビリテーションが急性期リハビリに近いほうにシフトしているが、実際には全人的なリハビリテーションが存在しないといけない。われわれは慢性期医療の現場で、地道に患者さんを全人的に支えていきたい」と述べました。

 ④がん患者の慢性期治療については、「がん患者さんの生存期間が非常に延びている。急性期治療が終わった後のフォローは慢性期医療がやらないといけない」としたほか、⑤認知症の包括的治療については、「オレンジプラン(認知症施策推進5か年計画)のように、予防もアフターも地域社会の中で認知症を診ていくことが、まさに慢性期医療の神髄だ」と述べました。

 続いて、パラマウントベッド株式会社・代表取締役社長の木村恭介氏が乾杯の音頭を取りました。
 

■ 「介護P4Pに取り組む」 ─ 武藤氏
 

 会場には多くの関係者が駆けつけました。国際医療福祉大大学院教授の武藤正樹氏は、「介護P4Pに取り組みたい。介護の分野は、介護度が上がれば上がるほどインセンティブが働くという変な仕組みになっているので、努力した介護施設が報われるような仕組みを提唱したい」と抱負を語ったほか、兵庫県立大学大学院教授の小山秀夫氏はオペラやワインの話に絡めながら、「真実は勝つ。文化やワインに酔う1年でありたい」と述べました。

 今年度から在宅医療の分野でご協力を頂く浜松医科大医学部附属病院特任教授の小林利彦氏は、「地域のポストアキュートをいかに高めていくかが課題であり、療養型病院とのお付き合いが増えている。私が持っている部分を療養型病院にも生かして、お互いに高めていきたい」と述べました。
 

■ 「参加者5,000人が目標」 ─ 富家氏
 

 小林氏はまた、公益財団法人・日本医療機能評価機構のサーベイヤー(評価調査者)を務めている立場から、「4月から病院機能評価のバージョンが大きく変わり、『療養型』という1つのセッションができる」とした上で、「ぜひみなさんの病院も受審してほしい」と呼びかけました。

 慶應義塾大大学院教授の高木安雄氏は、「みなさまのおかげで今日の私がある。私は老人医療を考える中で研究者の道に入った。みなさんのご活動を日々拝見している。今後ともご指導をよろしくお願いしたい」と挨拶しました。

 中締めは、第21回日本慢性期医療学会・東京大会(11月8、9日開催予定)の大会長を務める富家隆樹・常任理事。「参加者5,000人を目標にしている」とした上で、「みなさんのご協力なくしては達成できない。ぜひ多くの職員のご参加をお待ちしている」と述べ、新年会は盛況裡に終了しました。
 

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