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 第3回介護支援専門員の資質向上と今後のあり方に関する検討会 出席のご報告

Posted By 日本慢性期医療協会 On 2012年5月31日 @ 6:20 PM In 審議会 | No Comments

 平成24年5月31日、東海大学校友会館(東京都千代田区)にて、厚生労働省老健局の主管による「第3回介護支援専門員(ケアマネジャー)の資質向上と今後のあり方に関する検討会」が開催された。

 今回も最初に、3人の構成員がプレゼンテーションを行った。まず大正大学名誉教授の橋本康子氏は、ケアマネジメントの目的と介護支援専門員の評価や研修の在り方を制度創設の理念から解説され、参考事例として日本ケアマネジメント学会の「認定ケアマネジャー制度」が紹介された。

 次に労働政策研究・研修機構研究員の堀田聰子氏が登壇し、主に地域包括ケアとケアマネジメントの位置付けを、オランダにおける、急成長の在宅ケアシステムによるケースマネジメントシステム成功例や職業資格整備・発展の仕組みを紹介しながら、日本の目指すべきケアマネジメントの在り方を提言された。

 最後に日本介護支援専門員協会会長の木村隆次氏が満を持して登壇し、ケアマネジャーに求められる基本的資質や現任ケアマネジャーのwebアンケート調査からみた課題を挙げた上で、ケアマネジャーの国家資格化に向けた壮大な構想が提言された。

 その後、老健局川又振興課長から、一人居宅介護支援事業所等の状況の資料説明があった後に、前回と今回のプレゼンテーションを受ける形で、各構成員の意見交換に移った。前回に引き続き熱のこもったプレゼンテーションため時間が大幅に超過し、本格的な議論は次回以降となったが、施設ケアマネジメントの在り方、居宅介護支援事業所の独立化の是非、ケアカンファレンスの重要性等が指摘された。

 また当協会から参加している常任理事・事務局長の池端幸彦氏は、意見交換の中で以下の2点を述べた。
 ①「1人居宅介護支援事業所」の運営状況等について資料が示されたが、1人事業所だけではなく、勤務職員数を分布別にみたデータが示されれば、どの程度の規模が適切なのかを検討していくことができるのではないか。
 ②ケアマネジャーをケアプランのみで評価するのではなく、利用者に寄り添うという目に見えない働きにももっとスポットを当てるべきではないか。利用者の言いなりプランということが言われるが、利用者からの(満足度)評価という視点が抜け落ちているように思う。

 次回の検討会は7月9日に開催され、主に施設ケアマネジメントについて集中的に議論される予定である。
 



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