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第52回社会保障審議会 医療保険部会 出席報告

Posted By 日本慢性期医療協会 On 2012年4月18日 @ 11:27 PM In 審議会 | No Comments

 平成24年4月18日(水)に、厚生労働省において第52回社会保障審議会医療保険部会が開催されました。当会からは、委員として武久洋三会長が出席されました。

 まず、本年2月17日に閣議決定された「社会保障・税一体改革大綱」について事務局より説明がありました。この改革大綱の中で、本医療保険部会の担う役割は、保険者機能の強化を通じた医療・介護保険制度のセーフティネット機能の強化・給付の重点化、低所得者対策を中心に議論する場となっています。しかし、医療保険部会の議論を経ずに、短時間労働者への厚生年金・健康保険の適用を拡大する法案が国会に提出されるなど、委員から事務局に対し非難の声が寄せられました。

 また、樋口恵子委員は、テレビの取材番組を例に挙げ、病院での治療を終えても、住宅事情や地域の医療・介護サービスの不足などから、家に帰れない高齢者が出ている。東京では施設も探せず、東京の住民が茨城県の施設に入所せざるをえないような事態が起きている。在宅への流れを作ろうとする政策には危惧するところも多く、行き場のない改革になるのではないか、との懸念を述べられました。厚生労働省 唐澤審議官がこれに応じ、2025年に向けて大都市圏の高齢者人口の爆発的な増加にどう対応していくか、ということには特に注意して取り組んでいきたい、と答えられました。

 医療保険部会では、今後、審査支払機関のあり方について検討を進め、社会保険診療報酬支払基金と国民健康保険団体連合会の統合に向けての議論を行うことになっています。
 



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