日本慢性期医療協会は３月18日、同協会の東京研修センターで「認知症の薬剤に関する講演会」をファイザー株式会社と共に開催しました。会場には、慢性期医療の現場で認知症にかかわる医師や薬剤師、看護師らが集まりました。

　この講演会は、同協会の認知症委員会と薬剤委員会がファイザー社と共同で企画、参加資格を同協会の会員施設に限定して開催されました。座長を薬剤委員会委員長・認知症委員会委員の高野喜久雄氏（医療法人社団誠馨会・総泉病院 名誉院長）が務めました。

　まず、ファイザー社エスタブリッシュ医薬品事業部門新規ビジネス統括部マーケティング部部長の馬場継氏が「超高齢社会と医薬品～エスタブリッシュ医薬品という新しい考え方～」と題して講演。次いで、順天堂大学大学院医学研究科 精神・行動科学教授の新井平伊氏が「新薬と後発品登場による認知症治療の変化」をテーマに、アルツハイマー病（AD）を中心とした認知症に対する医療について講演しました。

　高齢化が急速に進む中、今後も増加する認知症の治療薬への関心はますます高まっています。そこで、認知症患者にかかわる医師や薬剤師、看護師らが認知症の薬剤について新たな知識を身に付けることができるよう認知症研究で知られる新井教授を招き、参加費無料で開かれました。